胃腸不良、低体温、高血圧、うつ、不眠、肩こり、腰痛など、なんとなく調子が悪いけれど、病院でも原因がわからないという経験はありませんか? 「自律神経が原因かもしれません」。
本来、神経の役割は脳が感知した情報を体に伝えることですが、呼吸、体温調節のようにコントロールできないものを動かし、生命活動を支えているのが自律神経です。
ところが気温や気圧、環境の変化、対人関係などちょっとした自律神経の乱れがさまざまな不調の原因になります。自律神経の乱れを自分で立て直す方法があります。
それは交感神経を抑えて、副交感神経を優位に! そのカギを握るのが
「睡眠、運動、食事」です。
①睡眠 睡眠不足になると副交感神経がダウンする。
もともと自律神経のバランスがいい人でも睡眠不足になると自律神経の
バランスを崩し、体の機能を低下させてしまいます。睡眠不足は自律神経
にとって大敵です。規則正しい生活をしていると副交感神経が夕方から夜
にかけて上がり、やがてお休みモードになります。徹夜や夜更かしで副交感
神経が上がるタイミングを失ったまま交感神経が上がる朝を迎えてしまうと
何をしても副交感神経の上がらない状態になってしまいます。そして自律神
経のバランスを大きく崩します。
②運動 副交感神経を高めるゆったりした運動をする。
適度な運動は健康には欠かせませんが、自律神経のバランスを整えるに
は、ゆったりした運動をお勧めします。ジョギングよりもウォーキングがいい
でしょう。ストレッチなども自律神経を整えるには効果的です。午後1回、ス
トレッチタイムを取り入れると血液の滞り(うっ血)の解消になります。
激しい運動をする時は、交感神経と副交感神経をスムーズに切り替える為
ウォーミングアップ、クールダウンを念入りに。急激に交感神経が上がる朝
を避けて昼から夜に行うほうが無難です。
③食事 ゆっくりと噛んで腸と自律神経を整える。
やせることばかり考えて無理なダイエットなどをすると腸内環境が悪くなり
自律神経が乱れてしまいます。美しく健康になりたいなら食事のポイントは
ずばり腸を整え、自律神経のバランスを整えることです。
一日三度の規則正しい食事も大切ですが、食べ方としてストレスを感じずに
楽しく食べる、ゆっくりとよく噛んで食べる、腹七分目を心がけるようにしまし
ょう。また、夕食は就寝の3時間前に終えて、腸がしっかり食べ物を吸収し
てから眠りましょう。