入浴中の高齢者の事故は、後を絶たない。
年間で17.000人もの人が入浴に関連して亡くなり、その大半が高齢者です。
「ヒートショック」と呼ばれる、温度差による症状が原因の1つです。
寒い脱衣場で服を脱ぎ体が冷え、すぐに熱い湯につかると血圧が急変する。意識を失うなどして 死に至る危険もあります。
事故防止対策
① 浴室と脱衣場の室温を20度以上に保つ。
② 風呂の湯温は39度~41度で、42度以上では熱すぎる。
③ 高齢者は、日が暮れる前の夕方なら外気温もまだ さほど下がっておらず、温度差
も小さいので、入浴は夕食前が良い。
※ 食事直後は食べ物を消化するため、血液の流れが内臓に集まり、血圧が下が
っている。そのタイミングで入浴して血圧の急変が起こると危険です。
④ 湯船のふたを閉めずに湯張りをしたり、シャワーから湯を出し続けたりして浴室を
暖めるとともに、脱衣場を暖房器具で暖めましょう。